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人種差別というのは、未だに世界のあちこちで起こっています。
私はチャイナブラウスが好きで、若い時はよく中華街に行ってブラウスを買っていました。
当然南京町は中国の方のお店です。
頻繁に行くので、ある日お店の方に「あなた中国人?」と聞かれました。
私は日本人なので「一応日本人です」と答えました。
するとお店の方は「一応という事は、やっぱり中国の血が混じっているのね!」
と、言われてしまい、あわてて訂正したことがあります。
その時は顔で判断されたと思います。
しかし、戸籍上は日本人でも、さかのぼればどうなっているのかは、わかりません。
それぞれの国で純粋の○○人という人はいるのかなと、疑問に思ってしまいます。
あるビデオで、それぞれの国の人を集めて「あなたは何人ですか?」と尋ねたら、
ほとんどの人が自分がそうだと思っている国の名前を言いました。
純粋の○○人だと。
その人達のDNAを検査したところ、純粋に1つの国のDNAの人はおらず、
皆、色々な国のDNAが混ざっていたのです。
われわれが遡れるのはせいぜい3~4代前までです。
長い歴史をたどっていけば、純粋の○○人を探すのは難しいと思います。
世界中の人がDNA検査をしてみないとわからないですが、
ほとんどの人がいくつかの国のDNAが混ざっていた結果になりました。
人が生まれて、限られた範囲内の人と出逢い、友達になったり家族になったり。
その家族の子どもが、また新しい出逢いで人類を繋いでいく。
我々は自分の親が出逢わないと生まれることが出来なかったはずです。
そうなると、自分は数少ないチャンスの中で生まれて来たことになります。
だから命は大切で貴重なのです。
自分1人だけのものではないからです。
NHKの番組で「ファミリー ヒストリー」というのがあります。
それを見ていると、自分は知らない先祖の人が自分と同じ職業であったり、
自分と同じことが得意であったりしています。
顔も見たことのない何代か前の、自分の源となった人が同じ職業に興味を持っていたのです。
家業を継ぐという事ではなく、戦争で疎開して外国に逃げたり、強制的に外国に
連れていかれたりして、帰ってきた時にやり始めた新しい仕事が、今の自分と同じなのです。
それも面白い繋がりだなと思います。
そうなると、人との出逢いというのは貴重な事だし、奇跡的な事かも知れません。
よく「ご縁は大切に」と言われますが、まさしくその通りだと思います。
そういう我々が人類という枠の中で考えた場合、
「○○人が○○人を支配下に置く」とか、「○○人を追放する」とかは、
自分で自分の一部を支配したり、追放したりしていることになります。
これからは地球の中での○○人同士の戦いではなく、
われら地球人が宇宙の中で、地球温暖化をどのように防いで地球を守るのか。
という事が、課題になって行くと思います。
地球が住めない状態になれば、我々の子孫が生きていけなくなるという事です。
自己肯定感の無い自分であったとしても、
奇跡的な繋がりの中で自分は生まれ、自分は在る。
という事を忘れないようにしたいと思います。
じゃ、また明日!