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5月14日付日経新聞社会欄に「キセキの高校」というシリーズが始まりました。
東京都立高校では最低に近い偏差値40の大山高校が、ここ3年有名私立大学や公立大学への進学者が相次いでいる。合格者は「哲学対話」という集いを経験した。
私はここで初めて「哲学対話」と言う言葉を知りました。
「哲学対話」とは一言でいうと、疑問や考えを安心して自由に話せる場の事です。
1970年にアメリカで始まった「子どものための哲学」に由来するそうで、哲学の専門的な知識は全く必要ありません。
哲学とは「問い、考え、語る」こと。
数人~十数人のグループに分かれて車座になり、みんなで考えてみたい「問い」を出しあい、多数決でどの問いにするかを決定します。
そして、それについて自由に語り合うのです。結論を出す場ではないので、終了時間になったら話が途中でもストップします。
ルールは7つ。
1.何を言ってもいい
2.人を否定したり茶化したりしない
3.発言せず、ただ聞いているだけでもいい
4.お互いに問いかける事が大切
5.知識ではなく、自分の経験に即して話す
6.話がまとまらなくても、意見が変わってもいい
7.わからなくなってもいい
卒業生は
「将来への希望と、自分自身の確固たる考えを持てるようになった」
「違う意見に耳を傾け、自分の意見を言えるようになった」
「対話の前は思ってもみなかったような考えが、自分の中から生まれた」
と、語っています。
日本でこれを広めたのは、東京大学大学院 総合文化研究科 教授の梶谷 真司氏です。
ワークショップを開催するほか、小学校や中学高校、都市や地方の地域コミュニティ、高齢者の集まりの場など、様々な所で哲学対話を行っておられます。
それについても色々語っておられますが、またの機会に!
この「哲学対話」も「7つの習慣」に通じるものがあるようで、このシリーズが非常に楽しみです。
じゃ、また!