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昔の近江商人の「売りてよし、買いてよし、世間よし」の「三方よし」は、
ビジネスの世界でも、よく言われています。
これは伊藤忠商事の初代伊藤忠兵衛の「売りてよし」「買いてよし」「世間よし」の
経営理念からきています。
そして、その伊藤忠商事は2020年4月より、グループの基本理念を28年ぶりに
「三方よし」に改定しました。
商いの原点に立ち返り、急激な経営環境の変化にも対応できるようにとの
思いがあります。
「売りてよし」と「買いてよし」、そして「三方よし」。
この最後の「三方よし」が、社会の為になるようにとの強い想いがあるようです。
時代と共に企業理念も変わってくると思います。
伊藤忠商事は企業理念の改定と合わせて「ひとりの商人、無数の使命」という文字が、
グループ企業行動指針に位置づけられたようです。
新型コロナウイル感染拡大に伴って、世の中に色々な変化がありました。
それに伴い、これからの社会を考えていくには、この近江商人の「三方よし」が
注目されているように思います。
自分と相手だけではなく、その事が社会にも世界にとってもためになるべき事であるように。
今までの範囲から一段と広い世界に繋がるようにと、各企業も原点に立ち返っているのでは
ないでしょうか。
自分と相手だけの利益ではなく、その利益でもって社会の利益になるようなことに役立てる。
それが巡り巡って、また自分に跳ね返ってきて、皆が幸せになれる。
日本の考え方、その発想が、戦争が起こっているギスギスしてしまった今現在に、
特に必要なことではないかと思います。
時間が流れているのと同じように、すべての事は流れていると思います。
お金も運も日々風のように流れています。
よって、またそれらは巡り合わす時が来るのです。
自分のためだけ、自分と相手のためだけだと、流れる範囲は2人だけの間です。
しかし、それが世間や世界中が対象となれば、流れる量も早さも変わってきます。
今までは、考えもせずに流されていたけれど、これからは考えて、選択して
意識を持って流されて行こうと思います。
じゃ、また明日!