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「反面教師」というのがあります。
悪い見本として、かえって見習うべきようなものです。
思春期、反抗期などは特に親や自分の周りの人間に対して批判的になり、
それらの人を反面教師として、自分は成長していきます。
反面教師のみならず、自分の周りで起こった出来事などもそれに当たります。
私にとっても母親を見て、ああにはなりたくないと思っていました。
近所のお姑さんが来て、散々お嫁さんの悪口を言っているのを、
じっと聞いて相槌を打っていました。
そのお姑さんが帰ると今度はお嫁さんが来て、お姑さんの悪口をいうのを
じっと聞いていました。
そして時々「こういうつもりで言ったのではない?」とその時々に裏表の見方を
伝えていました。
私はいつも横でそれを聞いていて、帰られてから、
「お姑さんにはこういって、お嫁さんにはこういって、八方美人だ!」
と母親を非難していました。
しかし、今考えるとその八方美人は、二人ともの話をじっくり傾聴し、時々、
違う角度からの見方を伝えているだけでした。
今だったら「傾聴とカウンセリングをしてすごい!」とお世辞の1つでも言っていたと思います。
何か事故や事件で家族を亡くされた方は、その後会社を辞めて啓蒙活動をされている方が
何人もおられます。
きっと「自分と同じような悲しみを味わってほしくない」という思いが
自分の胸の内から突き上げてくるのでしょう。
その想いが強ければ強いほど、その啓蒙活動は続いています。
「二度と、事故を起こして欲しくない!」
「二度と、自分と同じような悲しみを味わってほしくない!」
この強い想いが人々を動かすのだと思います。
イジメをなくす「100万人の署名活動」
元高級官僚の交通事故
煽り運転の事故
どれも失った命は戻ってきません。
「二度とあって欲しくない」気持ちが原動力となり、活動を続けているのだと思います。
深い悲しみを経験した人は、その悲しみを糧に使命を感じながら活動をされています。
加藤秀視さんも「世の中の悲しみを減らし、喜びを増やすために命を使っていきたい」
と言われています。
内なる悲しみは時としてエネルギーの源となり、その負の解消が
世の中のためになって行くのだと思います。
じゃ、また明日!