タグ:
生きる知恵というのは、問題を解決する力の事だと思います。
人は生きていたら色々な問題に出くわすことがあると思います。
そんな時「臨機応変に生きる力」を身に付けていれば、問題を解決していけると思います。
臨機応変に生きて行く力を身に付けるには、
1.本を読む
2.人の話を聴く
3.経験を積む
というこの3つがよく言われます。
とりわけよく聞くのが「経験を積む」という事です。
なぜなら、経験から得た知恵は公式のようなもので、
他の同じような事も見えてくるからです。
私は両親とも看取りましたが、入退院を繰り返していた母の最期は
2年3カ月の入院生活でした。
この2年3カ月は職場と病院の往復生活でしたが、その時に病院で直接触れた経験は、
自分の介護生活から色々な事がみえてくるようになりました。
よって、介護生活の相談をされると、その状況がリアルに想像されよくわかるのです。
私の介護生活は、病院側が私の思うようにさせて下さったので「楽しかった!」
という体験で終わっています。
しかし、その体験から他の人のことも理解でき、こう受け止めればいいのではないかなど、
相談された時に応えるのは、その体験が知恵となって身に付いたからなのかも知れません。
よくある話が「親は何もしてくれなかったのに、私に対しては色々して欲しいと望む」とか、
「私がこれだけしてやっているのに、親は何も感謝しないで当たり前だと思っている」
というようなものが多かったです。
共通しているのは「自分はやっていて正しいのに、親は解っていない」ということです。
自分は正しいのに、親が間違ったことを言っている。という捉え方です。
そう捉えれば普通でもしんどいのに、介護をしていると余計にしんどくなり、
いつまで続くのかと悲嘆に暮れます。
たとえ親が何もしてくれなかったとしても、今、目の前の介護が必要な親を目にしたときは、
そういう状態の親を先ず受け入れる所からの始まりです。
自分が相手を受け入れると、親の方も自分を受け入れてくれます。
お互い受け入れることが出来たら、そこからが出発です。
相手を受け入れることが出来たら、自分も相手から受け入れて貰えます。
そうなると悔いのない見送りが出来ると思います。
生きる知恵を付けるには、1つ1つの体験を大切にし、感じていくことだと思います。
自分が記憶として残っているのは、考えたことではなく、その時に感じたことです。
それが結局は、生きる知恵として自分の中で積み重なっていくのではないかと思います。
じゃ、また明日!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

投稿者

jibunoikiru@gmail.com

関連投稿

タグ:

2280枚目■ 行動と言葉を一致させる

「言行一致」とよく言います。口で言っている事...

すべて読む
タグ:

2274枚目■ 「無理」「ならどうする」

何かをやろうとする時、或いはやりたいと思う時...

すべて読む
タグ:

2235枚目■ 何を捨て何を残すか

私は昔から「マイナスの美」の美しさが好きでし...

すべて読む
タグ:

2233枚目■ 自分が自分をどう思うか 

私たちは人目を気にして生きている場合がありま...

すべて読む
タグ:

2232枚目■ 目的の為なら共にやれる

今回のNHK「新プロジェクトX」は、世界遺産...

すべて読む
タグ:

2231枚目■ 共に目標を達成する能力 

人が他人と協力し共同の目標を達成する能力は、...

すべて読む