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「一燈照隅」「万燈照国」とは、
一隅を照らすような小さな灯火でも、その灯火が十、百、万と増えれば、
国中を明るく照らす。
という意味です。
私たちは何かをする時、人から認められるような目に見えて大きなことを
しなければならないと思ってしまいます。
しかし本当は、そんな大それたことではなく自分が出来る範囲の事から始めれば良いのです。
「世界のため、人類のため」というのは、自分が出来る小さなことの積み重ねの上で、
出来る事だと思います。
自分が出来る小さなことさえ出来ないうちに「世界のため、人類のため」と言っても、
内容が付いていけないのです。
それよりも、自分が居るその場所を照らすことが大事な事であり、
それは出来ることでもあるのです。
そのようにして「志」ある人々が、それぞれの持ち場を照らしていけば、国全体が明るく照らされ
全体として良くなるという、希望に満ちてくるのです。
最近、風向きが変わってきたように思います。
イジメをなくす100万人の署名活動も、地元のみならず各地でコツコツと集めておられます。
かつてのイジメ問題で「いじめはなかった」としていたところが、第三者委員会が立ち上がって、
もう一度調査を始めています。
神戸市でも17年前の、当時5年生の男子児童が同級生から日常的に暴力を受け、
現金をとられた問題で、神戸市教育委員会は、これまで「ない」としていた被害者本人への
聴き取り文書の存在を認め、第三者による調査委員会に提出していることを明らかにしました。
また、2017年に当時高校1年生の男子生徒が長時間の別室指導を受けた後に校舎から
飛び降り、身体に障害が残る重症を負った問題で、元生徒の男性が24日、神戸市に約6000万円の
損害賠償を求めて神戸地裁に提訴しました。
この問題では、神戸市が設けた第三者による調査委員会で、
一方的な別室指導が自殺を決意させたとする報告書がまとめられています。
このように問題から目を逸らしていた学校がもう一度調査をし始めています。
これも親御さんの粘り強い呼びかけがあったからだと思います。
その他にも、一般市民が立ち上がって声を出し始めると、役所が変わり始めてきました。
自分が感じていることを声に出し、自分が出来る事で一隅を照らすべく、
奮闘しているママさんたちもいます。
無理をすることなく、自分が出来る範囲の事を少しづつ行動に移し始めています。
一人1人が自分の一隅を照らすと、それが集まって大きな国全体に拡がっていくと思います。
「一燈照隅」「万燈照国」
私自身どれだけ照らすことが出来るかわかりませんが、
照らしてみたいと思います。
じゃ、また明日!