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本日はNHKテレビの「”豊かな終わり”を見つめて 医師・徳永進さんの思い」を観ました。

徳永医師は「病とたたかう人たちを最後まで支えたい」と「野の花診療所」を立ち上げました。
細分化され、専門化された医療を提供する医療機関と、それを求めていく患者。
病気の場合、みんながベルトコンベアに乗せられる感じがする。
検診を受けましょう。早期がんだったらこの治療をしましょう、この画像診断を受けましょう。
老いればこういう老人施設に行きましょう、みたいな。
ただベルトコンベアーに乗っていれば、社会がそれなりにポンポンはじいてくれる。
でも、人間って意外と1人一人独特で、そこに意味がある。
よって、その人に合うようなパターンをいかようにでも持てた方が大事だと。
これは医療関係だけではなく、あらゆる場面にも通じるものがあると思います。
私たちはガイドラインとかマニュアルとかそういうものがあることで救われる。
でも、それだけでことを済まそうとすると、何か咀嚼できない。
なぜなら、マニュアルのある言葉の特徴は、命がないこと。
患者さんにじっと耳を傾けていると、自分の言葉でぽそっと自然な命ある言葉で喋り出すことがある。
そういう「本物の言葉」に徳永医師は教えられたと言います。
『命というのは、根本的に生きようとする』
これは私も実感しました。
自殺した若い女性の身元確認の為、病室で二人きりになった時、その女性は全身を痙攣させながら、必死にもがいていたのです。
そのもがきは必死になって生きようとしているもがきだったのです。
死を選んだ筈の本人が、その必死で生きようともがき苦しんでいる自分の姿を見たら、決して自殺は出来なかったと思います。
自分の命がこんなにも生きたがっていたとは知らずに、彼女は命を絶えたのです。
徳永医師は、命というのは生きようとするのが根本的な姿勢であるが、最終的には地に向かう能力も持っていると。
真反対こそ臨床の真実味があり、色々な真反対が色んな形である人生というものの値打ちだと。
命を授かったが故に、避けて通れない、終わりのとき。命が離れていくとき、人にはそれを受け入れようとする力が、予め与えられているのではないかと感じるようになったと言われています。
自分に与えられた命、自分に与えられた時間を、大切に使わなければと思います。
じゃ、また!


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jibunoikiru@gmail.com

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