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私たちは何かを始めようとする時、先ず道具を揃えたり環境を整えたりしようとします。
しかし、誰でもが同じように道具を揃えたり環境を整えたりできるとは限りません。
例えば家庭の料理1つとっても、高級な材料を揃えれば、
少しは良いものが作れるかも知れません。
しかし、安い材料しか買えなくても、
そこには工夫という調味料で美味しく出来る可能性があるのです。
手間暇をかけたり、下味を付けたり、火加減を工夫したり、と。
何かを作りたいからそれの材料を買ってくるのではなく、
冷蔵庫にあるもので何かを作る。
その工夫の中に宝物は埋まっていると思います。
無いものに目を向けるのではなく、あるものに目を向ける。
それは最後の最後に足元のジグソーパズルをひっくり返して、
大逆転を起こすこともできるのです。
手持ちの材料で、何が出来るか。
自分が作ろうと思うものを、手持ちの材料をいかに使いこなしてやっていくか。
これが出来る・出来ないの分かれ道です。
もっと言えば、手持ちの材料でやるか・やらないか。
その決断は自分自身です。
先程の料理ではないけれど、手持ちの材料から料理の本質を見極めた人は、
冷蔵庫の残り物の中に宝を見つける事が出来るのです。
高級食材を揃えて作ることは誰でもが出来る事なのです。
冷蔵庫の残り物を宝にするかどうか、
使いこなせるかどうかは自分に掛かってくるのです。
そうなってくると、あるもので使いこなせるかどうか、
あるものを活かし、そこから新しい価値を生むことが出来るかどうか。
問われるのは自分の読み取る力だと思います。
マイナスをプラスに変えるのも1つの力です。
過疎の村で空き家が廃屋になるのを眺めているだけだったのが、
今ではリフォームして古民家として価値を上げています。
非効率な生活様式が、反対に新しい価値として蘇っているのです。
しかも、その家だけが良くなったのではなく、町が力を入れて古民家を観光地にして
町全体が潤ってきた所もあります。
古いからダメではなく「古き良き時代を体験する」これも新しい価値と言えるでしょう。
足元にはいつも新しい価値が潜んでいるのです。
マイナスからの出発でも、考えて考えて知恵を絞れば、
そこには本質が見えてくるのかも知れません。
兎に角、今は目の前にあるもので使いこなせるようになりたいと思います。
じゃ、また明日!