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「一燈照隅 萬燈照国」(いっとうしょうぐう ばんとうしょうこく)
これは伝教大使 最澄さんの言葉です。
「一燈照隅」は「今、自分の居る場所」のことで、
今、自分が置かれた場所で精一杯努力して光り輝くことです。
「萬燈照国」は最初は一隅を照らすような小さな燈火でも、
その燈火が十・百となれば、国中をも明るく照らすことになる。
という事です。
安岡正篤師は「萬燈遍照」(まんとうへんしょう)と言われています。
これは、人間自ら大光明を放つことなど、なかなか出来るものではない。
それよりも自分が居るその場を照らす方が大切で、
これは絶対に必要な事で、また出来ること。真実なこと。
と、言われています。
以前、渡辺和子さんの著書に「置かれた場所で咲きなさい」というのがありました。
これもどんな場所でも自分が置かれた所で精一杯考えながらやると、
そこで花は開くもの、ということでした。
社会に出た最初は置かれた場所かも知れません。
しかし、自分を生きるとなれば、自分で場所を決めて自分を置きに行きます。
自分の人生の時間を、自分にしかできないことをするために、自分の魂を磨いていく。
一燈照隅で、自分がいる場所を明るく照らし続けるのか、
はたまた違う場所に移ってその場所を照らしてみるのか。
一燈が萬燈になって、同志が十万、百万となるには、
自分にとってどの場所が咲くべき場所なのか。
自分の可能性は無限大なので、やってみないとわからないことばかりです。
目的は同じでも、自分のやりたかったこと、自分しかできないことは何なのか。
自分の人生で、何処まで自分を深められるのか。
他人との関わりの中で、一つ一つの現場では点と点にしか過ぎないものが、
それがみんなと結び付くと、線になり、やがて面へとなって行く。
自分を活かすのは、どの場所で照らし続けることが一番良いのか。
この課題と共に時間を過ごして行きたいと思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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