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政治の世界などでは特にそうですが、リーダーの周りにはいつも取り巻きがいます。
本当に助けてくれる取り巻きであれば良いのですが、自分の感情を入れる場合は、
思わぬ足を引っ張られます。
かなり以前の事ですが、普段は良い人なのですが、時々、自分に注目して欲しく、
本当でないことを伝える人がいました。
軽いことならまだ良いのですが、重い事で相手を辞めさせてしまったのです。
私は辞めさせられた人も本当でないことを伝えた人も知っていました。
辞めさせられた男性はかなりの年配の人で、そんな事をする人ではありません。
ただ、喋り方が女性っぽい所がありました。
本当でないことを伝えた女性は若くて、時々○○さんに誘われた。とか、
いい寄られた。とか言っていました。
ある日、自分の上司にその男性にセクハラされたと伝えました。
上司は確認もせずに、すぐに社長に伝えました。
社長も確認もせずに、その男性に女性が訴えているので辞めるよう告げました。
人員整理には都合がよかったのかも知れません。
男性は驚いて、同僚に自分は何もしていないと涙ぐみながら訴え、同僚も日頃の
彼の行動からそんな事をするはずがない。と思っていました。
今なら、委員会があったり詳しく調べたりしますが、その頃は上の権力で決まりました。
それからその男性は契約打ち切りになりました。
私はその男性も社長も知っていたので、ちゃんと調べてから結論を出すよう訴えましたが、
その女性の上司からの依頼もあるからと、それ以上は調べる事もしませんでした。
今なら問題になっていたと思います。
政治家であれ、リーダーであれ、自分の身近な取り巻きの人は信用しています。
よって、その人の伝えることは全て正しいものとして、判断していきます。
しかし、先の女性のように時々病的に周りに振り向いて欲しくなったり、
自分の感情が入ったりする時もあると思います。
リーダーたるものは伝えられた相手の立場に立ち、自分の目や耳で確かめる必要があると思います。
忙しいから取り巻きの人を100%信用するのもわかります。
しかし、ことが大きくなれば、その人の人生を狂わす可能性もあります。
辞めさせられた男性は第二の人生で働いていた方でしたが、
辞めてから「自分は何もしていません。あのような形で辞めるのは非常に辛かったです。
今は仏像を彫って気持ちを静める日々を送っています」とお手紙を頂いたことがあります。
今、ロシアのプーチンさんの取り巻きが、プーチンさんが怖くて本当のことが言えない。
と言ったような事もテレビで流れていました。
リーダーはいつ何時も相手の立場で考え、それが事実かどうか自分の目と耳で
確かめる余裕が欲しいものです。
ウクライナとロシアの戦争にしても、どれだけ市民の犠牲を払えば気が済むのでしょうか。
自分を見失った、正気の沙汰ではない状態から、早く眼を覚まして欲しいです。
じゃ、また明日!