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「旭川14歳少女 イジメ凍死事件」について、旭川市教育委員会の第三者委員会は、
爽彩さんに対しての6つの項目でいじめが認定されたとする中間報告を遺族側に伝えました。
やっとです。
認定するまで3年もの月日を要しました。
詳しくは下記記事を読んで頂くとわかりますが、いじめに当たる認定の6つを挙げると
1.上級生の男子生徒の1人に公園で体を触られた
2.深夜3時ごろ公園に集まる話になったのに結局は男子生徒3人は外出しなかったのに、
  それを沙爽彩さんに伝えていなかった。(爽彩さんは自宅を出て母親に連れ戻された)
3.上級生女子生徒が頻繁に菓子や飲み物の代金を奢らせていた
4.別の中学校に通う上級生の男子生徒が4時間半にわたってほぼ一貫して
  性的な行為の動画送信を求め続けた
5.爽彩さんの中学校と別の中学校の2つの学校の合わせて男女5人の上級生が、嫌がる爽彩さんに
  自分で性的な行為を行うよう繰り返し求めたり、それを止めようとしなかった
6.爽彩さんが「もう死にます」と言ったのに対し、奢らせていたとされる上級生の女子生徒が
  「死ぬ気もないのに死ぬとか言ってんじゃないよ」などと突き放すような不適切な発言をした
旭川市教育委員会の黒蕨真一教育長
「教育委員会として大変重く厳粛に受け止めており、当時、
 イジメの認知に至らなかったことをご遺族に深くお詫び申し上げます」
第三者委員会の辻本委員長
「調査に長い時間がかかったという指摘があるが、委員会としては最善を尽くしてきた。
 ご遺族に寄り添うことを心掛けてきたが、結果的に不十分であれば、最終報告に向けて埋めていきたい」
 第三者委員会は今後、
 ▼爽彩さんが無くなったいきさつ
 ▼学校や市教育委員会の対応
 ▼それに再発防止策について調査を進め、最終報告を今年8月末をめどに取りまとめる
爽彩さんの母親のコメント
「ようやく、いじめが認定されました。今も心が折れそうになることがあり、
 この1年はずっとその繰り返しでした」
「学校は誰が見てもいじめだとわかる状況だったのに、なぜ、いじめではないと断言できたのか、
 今でも疑問です。娘が苦しんでいるのをずっと目の前で見てきて、亡くなる寸前まで
 苦しんでいたあのときの姿を思い出すと、本当につらくて、つらくて、涙がこぼれてきます。
 あの時、いじめだと認めて欲しかった」
加害者側に対し
「いじめは人の命を奪う恐ろしいものだという事を加害生徒たちは自覚して、
 命の重さを感じて欲しいと願っています」
遺族側の代理人弁護士
「教育者としての責任感見いだせない」
学校や教育委員会の対応について
「なぜ、イジメの認定を頑なに避け続けたのか、なぜ爽彩さんの命を救うことが出来なかったのか、
 その責任を厳しく問われなければならない」
「当然のことを認定するまでどうして3年もの期間を要したのか理解に苦しみ、早期発見、
 早期対応とはかけ離れた学校の姿勢には、子どもの命や健康を守り抜く教育者としての
 責任感、使命感を見出す事は出来ない」
教職員に対し、
「いじめ被害の早期発見、早期対応を徹底していれば、爽彩さんは今年3月、中学校を卒業していた。
 どうして爽彩さんはたった1人の卒業式を迎えなければならなかったのか
 教壇に立つ教職員の皆さんに、自分の問題として胸に刻んでほしい」
旭川今津市長
「市長としてこの事実を重く受け止め、ご遺族並びに市民、国民の皆様に心からお詫び申し上げたい。
 引き続き、ご遺族の考えに寄り添いながら市長としての責任をもって対応を進めていきたい」
第三者委員会による調査について
「進捗状況は非常に遅いと言わざるを得ない」
中学校の校長コメント(3年前の4月に爽彩さんが入学した中学校の今の校長がコメント)
「当時の学校の対応の課題については現在、対策委員会において検証が行われているところですが、
 学校としても公表された内容を精査し、それを踏まえいじめ防止に全力で取り組むことで、
 生徒や保護者、地域の皆様からの信頼の回復に努めてまいります」
北海道倉本博史教育長
「いじめは、子どもたちの命と心を深く傷つける深刻な問題であり、絶対に許される事ではありません。
 同教委としては、これまで『いじめの疑いがある』と判断し、ご遺族の心に寄り添いながら
 丁寧に対応するように旭川市教育委員会に指導助言してきた。引き続き、学校や市教委の対応、
 再発防止策などについて適正かつ迅速に調査が実施されるよう市教育委員会に対して、指導助言していく」
鈴木知事
「事案が発生した後も旭川市教育委員会からはすぐに報告はなかった。報告を受けた後、
 道教育委員会はいじめの疑いがあると判断し、詳細の把握といじめの認知を再三にわたって
 市教育委員会に助言し、指導してきたが、生徒が尊い命を失う事態となり、極めて重く受け止めている」
じゃ、また明日!


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