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サッカーの三浦知良氏がかつて言われていたことがあります。
「遠回りした経験が財産となり、前を向いて進むための原動力になる」
「不調や苦しみの時の経験が、今に役立っていることは多くある」
「不調の時は、コツコツと実力を蓄え、腐れずに待つこと」
「そうすればいつか必ずチャンスはやってくる」
「人生には時として、遠回りも必要だ」と。
人が大きく成長するには様々な経験を積むことが必要で、
遠回りは良い経験を積んでいるということだと思います。
普通、遠回りは無駄なことで、何事にも早く効率的にやるのが良いと思われています。
しかし、ストレートに有名大学に入ってそのまま官僚になった時、
国民の痛みがわかり、国民のための良い仕事をしていると言えるでしょうか。
頭だけの机上の空論で終わってしまい、現実離れした感覚でいつまで経っても
同じ仕事をしてしまいます。
よって、現場とチグハグな結論を出してしまいがちになるのです。
遠回りと言う様々な経験を積んだ人は、苦労の道も歩いてきているので、
「人間の幅」が違ってきます。
色々な経験を積んできたので、言葉には重みがあり、説得力もあります。
その上遠回りしている分、時間が限られているという意識があるので、
時間は貴重であり、絶対に無駄にはしたくないという思いが強く、
何事にも本気でぶつかることが出来るのです。
そして、遠回りをいとわない人は、一旦始めて試行錯誤しながら、
行動をし続けることが出来るのです。
萩本欣一氏は現役当時、人気番組で小さい子を出演させたいと思ったのです。
そこでディレクターが児童劇団に電話をしようとしたのです。
その時、萩本欣一氏は「それ、やめてくれる?」と言ったようです。
児童劇団に電話をすれば、1日で決まることを、
その後2カ月かけて探してきました。
2カ月の間、幼稚園の前に立って子どもたちを観ていました。
不信に思われ警察に連れていかれたこともあります。
これらが良い経験となって物語が生まれ、成功への道を歩み始めるのです。
何でも効率化と言われ、早く処理が出来ることも良いかも知れません。
しかし、時間が掛かっても、手間がかかっても、やってみることによって、
効率よくした時には手に入らなかったものや、感じたりすることが、
自分の価値観となり、次からもやてみよう、行動してみようという力になるのだと思います。
人生、時には遠回りも必要で、結局は遠回り自体が自分の人生なのだと思います。
じゃ、また明日!