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「大切な事は目には見えないんだ」と言うのは、星の王子様ですが、
日本の昔話や民族としてのニッポン人も、「目に見えない奥行を見てきた」ようです。
日本の昔話には、頻繁にお爺さんとお婆さんが出てきます。
そこには人生の奥行を感じさせてくれるものが、あるからかも知れません。
ちなみに『奥ゆかしい』とは「もっと奥深くまで行きたい・知りたい」
「無性に引き寄せられる・心惹かれる」ことを表す言い回しだとか。
今でも年配の方からよく聞くのが「生まれた土地を離れたくない」と言う言葉。
そこは自分が生まれ育った年月だけではなく、自分の親、親のまた親と、
先祖代々の歴史があるからです。
それはその土地の奥行というものを観ているからかも知れません。
都会のマンション暮らしになると感覚も違ってくるかも知れませんが、
ウチの田舎でも「ご先祖様の土地」だから代々守らないと、という感覚があるようです。
目には見えない土地の歴史、土地の奥行を感じているのだと思います。
「本当に大切なことは目には見えない」という世界共通の感覚は、
頭で理解するのではなく、五感や心で感じる大切さを言っているのだと思います。
奥行には想像が膨らみます。
想像はそれぞれ各人の膨らみ方をします。
よって答えは自分しか持っていないのです。
「考えるな 感じろ」とは『燃えよドラゴン』の映画で、ブルース・リーが放った台詞ですが、
「感じる」ことが、ものごとの本質をつかむことになると思います。
自分が感じるままにその本質をつかむと、自分の世界が広がるかも知れません。
私たちは昔話を何回も何回も読んだ覚えがあります。
その時はただの「昔のお話」として読んでいたと思いますが、
昔話を読む中で想像を膨らまし、答えを自分の中で育んでいたのかも知れません。
「桃太郎」のお話でさえも、リーダーシップという角度から見ると、
目的:悪さをされている村を「平和な世の中にしたい」
欲求:その悪さをしている「鬼をやっつけたい」
行動:お爺さん・お婆さんに決意を伝え「鬼ヶ島に向かった」
これらの奥行を大人になってから観て味わうことが出来るのです。
その中で、自分がどう感じてどう動くのか。
見えることにばかりに気を取られてしまうと、
見えない大切なことを見落としてしまうようです。
学びの種はいつも足元にあるようです。
じゃ、また明日!