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ロシアのウクライナ侵攻がまだ続いているので、残念ながら本日も戦争の話になってしまいます。
今回は今までになく「ハイブリッド戦」になってきました。
風の時代のせいか、新しい風が吹いて来たようです。
ウクライナ国民など半ロシア側の市民が、SNSを活用してウクライナ軍を支援しています。
ウクライナ政府は通信アプリ「テレグラム」に「ロシアの戦争を止めろ」と題した
専用の窓口を設けました。
市民はそのアプリに、ロシア軍を目撃した場所、時間、何を具体的に見たのか等を送り、
その情報をウクライナ軍が精査の上、作戦に役立てているという仕組みのようです。
また、ウクライナ政府がロシアの戦争犯罪を証明するためのサイトでは、ロシア軍による
市民への攻撃や人権侵害について、写真や動画、具体的な被害状況などの情報も求めています。
市民から戦争犯罪に関わる生情報を出来る限り集め、国際司法裁判所(ICJ)などへの
申し立てに活用する方針で、ロシア軍の残虐行為や国内の惨状を世界に公開することで、
ロシアの情報交錯に対抗する狙いもあります。
これらは「SNSとカメラ付き携帯電話の普及で、市民が質の高い戦局情報について、
当局との共有に関与できるようになった」と、英国王立防衛安全保障研究所は指摘しています。
市民の投稿は相手部隊の装備の種類や活動場所の特定などに貢献し、
ウクライナ軍の敏捷性に繋がる一方、投稿の真正性の確認や他の機密情報と組み合わせた
分析をするチームが必要になる可能性も出てきます。
もう1つ「ハイブリッド戦」を感じたのは、国際ハッカー集団のアノニマスが
ロシアに攻撃を開始したことです。
「作戦のターゲットはロシア政府だ」と2月にツイッターで攻撃開始を宣言し、
3月にはロシアのテレビ放送を乗っ取り、ウクライナの被害を放映したとする動画や
「私たちは許さない」とのメッセージをツイッターに投稿しました。
ウクライナはロシアに比べて乏しいハッカー人材を国外から「義勇兵」として受け入れ、
反撃に出ています。
隣国のベラルーシでは、反政府系ハッカー集団「サイバー・パルチザン」が
ウクライナに加勢しました。
一方、身代金要求型コンピュータウイルス「ランサムウエア」により、日本を含む
各国の企業や団体に資金を要求するハッカー集団「コンティ」はロシア側に見方しています。
このように戦車やミサイルのみならず、
ハッカー集団も協力したサイバー戦も繰り広げられています。
一人1人の意思は小さくてもそれらの人々の意思が集まれば、大きな渦を巻き起こす事も可能です。
国を超えた人々の、小さな一人1人の信念と当たり前の願いによって、
世界は創られて行くのだと思います。
他人ごとではなく地球人として、また自分事として今回のロシア侵攻に対して、
自分の小さな小さな力をどのように行使するのか。
「大河の一滴」「ハチドリのひとしずく」が新しい時代の扉を開くことになるかも知れません。
今、自分は歴史の時代の境目に居るのだと、思える時なのかも知れません。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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