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新聞・テレビ・SNSなどでは連日、ロシアとウクライナの状況が報道されています。
私は3月8日のblogに、
あるロシア兵が「自分は何のために、闘っているのかわからない」と言った、
と書きましたが、そのたぐいのニュースも増えてきました。
(中央日報日本語版・Newsweek・J中央日報 参照)
もしかしたら情報戦争の一部かも知れませんが、全くの嘘ではないと思います。
やはり兵士たちは聞かされていた事と現実との違いに戸惑っているようです。
そして、今までの戦争と違うのは、ウクライナ軍に降伏したロシア兵が、
ウクライナ住民の配慮に涙を流す姿です。
敵国の兵士を住民がパンと紅茶を渡して慰労しているということ自体、
SNSの影響が大きいと思います。
ロシア側は西側からの情報は一切遮断しているのでロシア国民は事実を知りません。
プーチンさんからはウクライナが攻めてきたと聞かされているので、
それを信じるしかないと思います。
しかし、ウクライナ側はそのプーチンさんの嘘を見ることが出来ます。
ウクライナの男性は「この若者たちの過ちではない」とし、
「彼らはなぜここに来たのかも知らない。古い地図を持って道に迷ったようだ」
と、話しています。
そしてこの地域の住民は、降服したロシア兵に食べ物などを渡して歓迎したという。
両国のどちらの国民も、無駄には死にたくないのです。
よって、何も聞かされずに古い地図を持たされたロシア兵を、
歓迎することが出来たのだと思います。
他の地域のロシア兵によれば、
「我々は国境を越えるための迎えを待っている。
連れて帰ってくれると、3日間にわたって言われ続けてきたが、
誰も連れて帰ってくれない」と。
彼らはその間、まともに食事にありつけず、
テントもなく地面に横になって眠らざるを得ないという。
自分たちは上官に「捨て駒にされた」と嘆くロシア兵の姿もありました。
「軍事演習に参加していたつもりだったのに、気が付いたら執行部隊の一員になっていた」とも。
戦死する直前のロシア兵が送ったテキストメッセージでは、
「恐ろしい。私達は都市全体を爆撃している。民間人も標的になっている。
彼らは、私たちを歓迎するだろうと聞いていた。それなのに、実際には私たちの装甲車の下に
倒れ込んでくる。車輪の下に身を投げ出し、私達の通行を妨げてくる。
彼らは私たちをファシストと呼んでいる。ママ、つらいよ」
このロシア兵はついこの間までは自分がこんなメールを残して戦死するとは、
夢にも思っていなかったと思います。
戦争をする意味、戦争がもたらすもの。
第二次世界大戦後77年。
もう一度戦争というものを捉え直す時期に来ているのかも知れません。
じゃ、また明日!