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我々は話をしている時、話が通じやすい人と通じにくい人がいます。
なぜなら、同じ単語を使っていても、イメージするものが違うからです。
例えば上司に「お客様とゆっくり食事をする場」を任された時、
豪華なレストランで豪華な食事を用意するのが接待だと思う人。
反対に長旅で疲れているだろうから、落ち着く雰囲気のお店でカラダに負担の掛からない、
消化の良い食事を用意する人もいると思います。
上司から頼まれたのは「ゆっくり食事の出来る場」を用意するようにとのことです。
前者は、いかにも「接待しています」という、豪華な接待をイメージしています。
後者は、ウチの会社に来られるまでにどこか他の会社にも寄られたのか、
ウチだけの用事で直行で来られているのか。
また食事の後のスケジュールはどうなっているのか。
直ぐに次の地点に出発なのか、今夜はゆっくりされるのかなど、
お客様の負担にならないよう、お客様のスケジュールを考慮に入れながら、
ベストのプランを練ります。
上司はどのような接待を希望していたのでしょう。
なぜ「ゆっくり」という言葉を使ったのでしょう。
非常に大切なお話だから、ゆっくりと話したかったのかも知れません。
また、久しぶりだからくつろいでゆっくり話したかったのかも知れません。
上司の言われた意図は何なのかを、読み取る必要があります。
その為には、話の結論ではなく、話の理由、背景、目的などを知ろうとする必要があります。
使っている言葉は同じでも、描くイメージが違うし、その解釈も人によって異なります。
話の意図が理解出来た時は、話し手のイメージと聞き手のイメージが一致した時です。
そうでない時は、話の意図が伝わらなかった時です。
よって、結論だけではなく、そこに至った理由や背景を考えると、相手の意図に近付けます。
また、相手の意図を読み取るには、自分なりの言葉で指示の目的や理由を推測して、
確認するのが間違いを起こさなくて済みます。
相手の意図を読み取る癖を付けていれば、ほとんどの人との人間関係がうまくいくと思います。
また、その積み重ねで信頼関係も深くなると思います。
「相手の意図を読み取る」のは人間関係の極意の1つかも知れません。
じゃ、また明日!