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師匠と弟子の関係はどの世界にでもあります。
しかし、そのうちどの位の人が人生を変えてしまうくらいの関係になることが
できるのでしょうか。
何かを身に付ける師弟関係は、それが出来るようになるのが目的です。
例えば、お茶・お花・音楽・絵画・芸能・スポーツなど、
それが出来るようになって、自分が教える立場になることもあります。
その技術を身に付ける過程で、色々と技術以外のものも身に付けることが出来ます。
しかし、本当の師弟関係になると、自分の価値観まで変わってくる場合があります。
何年もかけて、じわりじわりと師の人生観までもが自分の中で上書きされます。
自分が気付けば、自分の周りに師は居ると言われます。
ただ、自分が気付いていないだけだと。
ダイヤモンドを知らなければ、すぐそばにあっても気にも留めずに通り過ぎます。
目にしていても、ガラスの欠片だと思ってしまうかも知れません。
本物を知らなければ、そのガラスの欠片をダイヤモンドだと思い込んで、
一生大事にするかも知れません。
師は伝えたい弟子を探します。
そして、どの弟子の準備が整っているか見極めます。
「学ぶ意欲と変わる意志」が弟子の中で整った時、本当に師となる人が現れるのです。
弟子の内側で学ぶ準備が出来たなら、師は弟子の心に火を灯します。
そして師の師から受け継いだ松明を弟子に渡していくのです。
よって、弟子は自分には導かれる準備が出来ているかどうかを知る必要があります。
そして、その師に本当に導かれたいのかどうか、自分の心に問うてみるべきです。
師の教えはすぐには理解できないと思います。
しかし年月が経つに従って、実践を通して、体験していくことによって、
師の教えが自分のものになっていることに気付いて行くのです。
それは自分の中で師の教えが土台となり、受け継いだものが根付いた時、
師の生きざまが自分の生きざまとして、重なってくるのだと思います。
師から受け継いだものをどれだけ実践することができるのか。
行動で証明していくしかないようです。
「弟子の準備が整うて 師が現れる」
じゃ、また明日!