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昔話やおとぎ話は子どもの本のように売られていますが、実は大人の本のようです。
なぜなら、人間の生きるべき真理の話が書かれたものが多いからです。
最近もNHKで地方の民話の聴き取りをテープに遺している方のドキュメントが
放送されていました。
その民話には昔から伝わる真実が込められていました。
それを小さい時から何度も何度も聞かされて、いつの間にか自分の中に染み込んで行くのです。
私も、今自分の中にある考えで、小さい頃何度も何度も読んだ本が、
考えの源になっているものがあります。
人間以外の生物は、自分が生きるために生きていますが、
人間だけは、自分の為に生きるのではなく人を幸せにすることで生きているのです。
浦島太郎の話も、ただ亀がかわいそうだから助けてあげたのであって、
なんら見返りを求めて助けてはいません。
見返りを求めてはいないけれど、亀がお礼にと言って竜宮城に連れて行ってくれたのです。
それは、見返りを求めない陰徳の生活をすると、神様の世界に近付けるという、
人間本来の生き方が語られています。
浦島太郎は竜宮城で数日遊んだだけと思っていたけれど、地上に帰って来ると
誰も知った人はおらず、数百年もの年月が経っていたというわけです。
最近、量子力学の事がよくあちこちで出ていますが、私は詳しいことはわかりません。
しかし、量子力学では「時間というものはこの世には存在していない」
と言うのが常識のようです。
天文学者のアーサー・エディントンが、
「未来は過去の延長ではなく、未来と過去が今を決める」と言われたそうですが、
これを聞いて思い当たるのが、映画「TENET」です。
過去と未来が交錯して何回か見ないとわからなかったのですが、
やはり、未来と過去が今を決めているようでした。
「その時自分は何を選択するのか」を感じました。
浦島太郎の話も、
「時間というものが外にあるのではなく、自分の心の中にある」
という事を示しているのではないかと。
「古くて新しいもの」というフレーズが私の頭の中にあるのですが、
これも目にしたり耳にしたりした言葉だと思います。
その元となるのが、
「古くて古いものは滅び、新しくて新しいものも滅びるが、古くて新しいものは栄える」
という所からきているのだと思います。
人間もいくら歳を重ねても、中身はバージョンアップして、
新しい価値観を取り入れる必要があるなと思った次第です。
じゃ、また明日!