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最近はセンサーで食べ物の鮮度や食べごろを教えてくれる時代になりました。
以前はそれらは全て人間の勘に頼っていました。
だから果物でも何でも新鮮な甘いものを手にした時は「自分の勘は当たっていた!」と自信を得たものです。
特にスイカは真ん中の美味しい所が崩れてしまっていたり、空洞があったりする棚落ちしたものを選びます。
棚落ちを選ぶとお店の人に「美味しいのをよく知っているね!」と言われます。
有難いことに、棚落ちしたスイカは見た目良くないので誰も選ばず、売れ残っているのです。
スイカに限らず、メロンやリンゴでも食べる時は指ではじいてみて、はじいた音と指の感覚で食べごろを見極めています。
魚の場合は、目が生きているか死んでいるかで鮮度がわかります。それで十分判断できます。
人間の五感(六感)は働かせれば働かせるほど冴えてきます。
逆に働かさなければ衰えてきます。
ヤマト言葉では「ミル」「キク」「カグ」「アヂハフ」「サハル」第六感の心覚は「サトル」となります。
「ミル」は、目で変化を捉えて物の本体を明らかにすること。
「キク」は、耳で強く受け入れること。
「カグ」は、鼻で目に見えないものを感得すること。
「アヂハウ」は、舌の上で味を持続的に開き広げること。
「サハル」は、手を繊細に動かして触れることです。
「サトル」は、心で繊細な動きを把握する。
という意味があります。
そして、これらが素直に働いて、物事を自然のままに受け止められるかどうか、あるがままに感覚出来るかどうかが大切なことです。
「何を、いつ、どれ位食べればいいのか」が、わかるということは、危険を事前に察知することも可能になります。
よって、私は鮮度や食べごろを教えてくれるセンサーに頼るより、自分の中に持っている五感・第六感のセンサーを大切にしたいと思います。
これは食べ物以外にも当てはまる事ではないでしょうか。
松下幸之助氏も言われています。
「勘ほど確かなものは無い」と。
じゃ、また!