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本日は、たまたま半年以上前に申し込んでいた、公開講座にzoomで参加しました。
「これからを生きる子ども達に保育園で出来ること~多様性を受けとめる保育~」
ということで、色々な保育園を経て現在もバリバリの現役保育園の先生のお話でした。
地域柄、色々な国の保護者の方がおられ、両親とも外国の方、片親が日本人の方、それぞれです。
そんな中で、親御さんの悩みも多く、言葉や文化、風習の違いからくるものも見えてきます。
その先生は2歳児を担当されていましたが、2歳児でもわかるように色々な国の食事や衣装の写真を
あちこちに貼っておられました。
地域によっては外国人の方が増えています。
結果、その子供さんが保育園、小学校と通うようになります。
この先生は2歳児なので、本の読み聞かせなどの動画を見せて下さいましたが、
私は2歳ぐらいから「みんなちがって、みんないい」という事を
教えられるのではないかと思いました。
食事や衣装の写真を貼っていると、子どもはじっとその写真を見ています。
きっと、自分が知らなかった衣装だとか、食べたことがないものだとかを
感じているのだと思います。
その時に「日本の食べ物と違うよね」「日本では見かけないお洋服だよね」という事で、
それぞれの国にはそれぞれの文化があるという事をお話すればいいと思うのです。
読み聞かせの絵本が「わたしは せいか・ガブリエル」という本で、
日本と違う文化を描いたものでした。
金子みすゞさんの詩ではないけれど「みんなちがって、みんないい」を
伝えることができると思います。
「一人1人違うことが当たり前」だという事を、この頃からお話していくと
多様性の感覚が芽生えるのではないかと思います。
子どもは大人が思っているよりはちゃんと見ているし、学んでいます。
先日、何かの記事でお父さんが投稿していました。
初めての小学1年生の息子さんの運動会を観に行ってきました。
お弁当の時間にお母さんが隣で食事している子の運動靴を見て、
「まぁ汚い靴。もう少し綺麗にすればいいのに」と言いました。
1年生の息子は怒って
「ママはどうしてそんな事を言うの!○○君の事を知らないくせに!」と言いました。
「○○君はリレーで1等賞を取るために毎日一生懸命練習したから、靴がドロドロになったんだ。
僕は○○君ほど練習しなかったから靴がきれいなんだ。それなのにママは靴を見て汚いと言う」
父親は息子のこの言葉に感動しました。
母親は「そうだね!」と言って反省しました。
1年生でも、これ位の感覚は持てるのです。
よって、小さい時から「価値観の多様性」を話していくと、
それが子どもの中で育って行くのではないかと思います。
となると、それを教える先生方の価値観の多様性です。
大人の一言が子どもに種を植え付けていることになるのです。
これは親も同じです。
本当は赤ちゃんはお腹の中にいる時から親の会話を聞いています。
人間教育はそこから始まっているのだと思います。
幼稚園の先生、保育園の先生、小学校・中学校・高校の先生たちに、
本当の人間教育、人材育成の研修を受けて欲しいと思います。
教育とは何なのか、人を育てるとはどういうことなのかがわかった先生は、
イジメを隠蔽したり、校長や教頭の言いなりにはなれないと思います。
自分は、子どもを育む仕事を選択したのなら、
最後までその気持ちを忘れないで欲しいと思います。
じゃ、また明日!