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「自分の人生、遠回りだらけ」と、つぶやく人がいますが、
人生に近道や遠回りってものがあるのかなと思います。
真っ直ぐであろうが紆余曲折であろうが、それが自分の人生なのだから、
人から見てどうのこうのと言う話ではないと思います。
いつの時点でもどの方向に行くかは自分の判断・決断です。
その時はこちらが面白いかなと思って進んだ道が、
後になって遠回りしたなと思うだけのことです。
その遠回りしたなと思う過程こそが経験値であり、
その後の自分の人生を開いていきます。
遠回りすることでしかわからないことが沢山あります。
沢山の失敗から沢山の学びがあります。
自分の歩いた道のりを、その時どう感じていたか。
この感じていたことが自分を生きることであり、
自分の人生を築いていくものだと思います。
遠回りするということは、自分に正直に生きて来たということであり、
その間、自分と向き合えていたと言うことにも通じると思います。
元野球選手のイチローさんは「遠回りが一番の近道」だと言われています。
何故なら、失敗をせずに目的を達成した人には深みは出せないということです。
誰もその時は「無駄だ」と思ってやってはいません。
しかし、あとから振り返ると「自分って人生をめちゃくちゃ遠回りしているなぁ」って
思うことがありますが、そう思うことが大切だとのこと。
結局、無駄なことって無駄ではないのです。
その道を経てきた事実は人間としての経験値であって、
決して無駄なことではありません。
その経験を今に活かせているかどうか、と言うのが自分次第なのです。
もしかしたら、何もかもスムーズに行った人生は、自分の人生ではなく、
すでに誰かに決められていた、他人の人生を歩いていただけかも知れません。
遠回りをすることで見えた景色。
自分の身に染みついた経験は、人生の深みとして、重みとして今に生きているのです。
泥臭い紆余曲折があるからこそ、人として、深みが出てくるのではないでしょうか。
私のような平坦で真っ直ぐな道しか知らない者は、人生の最後に気付く羽目になるのです。
じゃ、また明日!