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因果関係という言葉をよく耳にします。
失敗した時など、こいう原因だから失敗をしたのだ。
改善するためには原因を突き止めないと、また同じことを繰り返す。
よって原因と結果はセットである、と。
人生においても、過去がこうだから現在はこうなんだと、思ってしまいます。
あの時ああしたから、今がこの状況なんだと、それが当たり前と思っていました。
そして、因果関係の時は、好ましくない結果の時に使われていました。
それとは別に「理由」も何かをする時の原因たるものでもあります。
理由は、物事(状況)がそのようになった根拠やいきさつ、
そのような行為をしたわけ・事情を意味します。
「原因」は客観的な事実であり、明確な因果関係があるものに対し、
同じ原因からは同じ結果が生まれるものです。
「理由」は主観的で個人の価値観によって結果が変わってくるものであります。
こうなると、結果を引き起こしたもとは原因であり、行為をしたもとは理由と言えます。
最近殺人事件があちこちでありますが、人を包丁で刺したという事実に対して、
人が亡くなった原因は「包丁で刺した」ことであり、
人を刺した理由が「腹が立ったから」となります。
人生の流れから言って「人を刺した」から刑務所に入った。が事実です。
理由は「腹が立った」から。
この時に、人を刺す理由となった「腹が立った」という時点で、
もっと他の選択肢を考えられていたなら、
その人は「人を刺す」ことはなかっただろうし、
刑務所に入ることもなかったかも知れないと思います。
なぜなら、理由は主観的で個人の価値観によるものだからです。
よって、その時の価値観が変わって行けば、理由も捉え方も違っていただろうし、
感じ方も変わっていたと思うのです。
行動の元を考える時は原因ばかりに目が向いていましたが、
理由の方に目を向けて、理由の選択肢を多くすれば、
「人を刺す」ことの結果にはなっていなかったかも知れないなと、
ふと思った次第です。
これからは理由にも目を向ける必要があるなと思った次第です。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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