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元オリンピック選手のスプリント種目で日本人初のメダル獲得者、為末大(ためすえだい)氏が、
人生100年時代を豊に生きるメッセージをインタビューで応えておられます。
「上手に生きて行くためのテクニックよりも、人としての普遍の人格を磨くことに力を入れた方が良い」と。
為末氏は現役引退後は自身で会社を経営し、講演活動、執筆、テレビのコメンテーターなど、
マルチな活動をされています。
NHKテレビの「こころの時代」で瞑想のお話の時も為末氏とお坊さんが話をされていました。
現役を引退されて一番に知ったのが、
自分とは異なる世界に触れ「ズレ」を知ることが必要。という事です。
陸上競技しか知らない為末氏が、自分の知っている世界と外の世界は、
まるっきり違う価値観で動いている事を認識されました。
陸上選手は如何に早く走れるかが全てでした。陸上競技から離れた世界では、
いくら早く走れたとしても「すごい」とは言って貰えません。
どこに身を置くかによって、何がすごいかは変わる。という事です。
そして、そこで学んだことは、違う世界・違う価値観で生きる人の多様な意見を聞くことで、
自分の可能性は拡げられる、と。
また、違いを認めるのと同時に、共通点を見つけることも大切だと。
専門分野の違う人と話をしても、根っこの部分が共通していることが多く、
成功する事を信じて練習や実験を継続することが大事で、相手と通じ合えた時、
心を開いて本音で話してくれることが多いようです。
これまで培ってきた経験やスキルの中に、新しい世界でも通用する共通点がきっと存在するはずで、
多様な情報に触れる中で、人生観や価値観も今より多様化するように思われたようです。
人生100年時代、自分の人生の目的について真剣に考える時代に入ったようです。
AIは目的に対しての最適解を導くことは得意ですが、その目的自体はAIには決められず、
何をゴールにするのかを定義するのは人間自身であると。
「AIが発達すれば人間の仕事が無くなる」とか、よく言われますが、私はそうではなく、
AIは人間の仕事を助けてくれ、AIと人間が共存していく社会になると思っています。
為末氏も自分の生きる目的にも自覚的になって行くはずなので、これからは、
哲学的な問いに向き合う時代かも知れません、と言われています。
よって、人に求められる本質は変わらないからこそ、
人としての普遍の人格を磨く事に力を入れた方が良いのかも知れません。
と結んでいます。
私も全く同感です。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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