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結果主義とプロセス主義、企業でも教育現場でも言われることです。
結果主義は、結果のみで評価や判断、物事の是非を決めるので、白・黒の世界です。
結果が出せたか・出せなかったか。
100点を目標の場合、90点台を採っていても、
100点ではないから結果としては認められない。
営業職の場合は、決められた目標に達していなければ評価が下がってしまいます。
よって、結果主義の人を見ていると、
目標に対しての取り組み姿勢はものすごいものがあります。
そして、結果が出た時は自分の価値を感じ、自信を強めます。
しかし、結果が出なかった時は、落ち込みが激しかったり自信を失ってしまいます。
プロセス主義は結果に至るまでのプロセスを重視します。
30点しか取れなかった子どもが60点取ると、かなりの努力だと思います。
その努力を認めて、次はもう少し頑張ろうね!で、少しづつ成長していくのです。
セールの場合でも、今月はノルマを達成できなかった。翌月も達成できなかった。
しかし、地道に足を運んでお客様の問題を解決していくと、
1年後には信頼というスキルでお客様が付いてくるのです。
お客様との信頼は目に見えないものです。数字で表すことが出来ないものです。
しかし、それらを含めてじっくりと成果が出るのを待たなければ、
ノルマという数字だけで判断してしまうと、
結果的にはそれが誤った判断になってしまうこともあります。
元プロ野球のイチロー選手。
彼は圧倒的な結果を出しています。
しかし、準備やその他のプロセスを非常に大事にされます。
何故なら、彼の発言にはプロセスを大事にする言葉があるからです。
「しっかりと準備もしていないのに、目標を語る資格はない」
「同じ練習をしていても、何を感じながらやっているかで、全然結果は違ってくる」
「負けには理由がある。たまたま勝つことはあっても、たまたま負けることはない」
「結果が同じものになったとしても、結果を出すためのプロセスが絶対に違う」
これらはプロセス重視の言葉だと思います。
そして、このプロセスは「人」としての在り方のプロセスでもあると思います。
野球の練習を通じて、イチローという人間を創り上げて行ったのだと思います。
30点しか採れなかった子どもが60点を採れるようになるまでの努力。
その努力は、人として努力できる可能性を伸ばしているのだと思います。
或いは、自分の勉強の仕方が悪かったのだと気が付くかも知れません。
気が付けば修正することが出来ます。
そうして1つ1つ身に付けていくのです。
そのスピードは人と比べるのではなく、過去の自分と比べるだけです。
人と比べるのは結果主義になると思います。
それこそ、Aさんは何点採った。Bさんは何点採った。
横並びの水平比較です。
しかし、過去の自分との比較は、30点から60点という自分自身の垂直比較です。
昨日の自分より、今日の自分です。
どちらの生き方、どちらの評価をするかは人それぞれです。
イチロー選手は「結果を出す事」と「それに至る為の考えるべき重要なプロセス」の
両方を当たり前にやっている所が、他の人が真似できない所だと思います。
成績が良くて出世しても、自分の非を認められない人間より、
成績が悪くても、すぐに人を助けられるような人間の方に私はなりたいです。
じゃ、また明日!