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「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」とは夏目漱石の小説。
しかし、私にはある。
野良猫であった私が裏の空き地でミャーミャー泣いていた時、いたたまれずに拾われてついた名前が、
「こころ」
独り者同士の同居となった。
乳離れまでは母猫に育てられたのでしっかり母親の言いつけを守り、今でも同居人以外の人間は苦手である。
今だにインターホンのピンポンと同時に、裏の空き地に飛んで逃げる。
キャットフードと寝る所は用意されており、それ以外は専用出入り口から裏の空き地に出入り自由。
小さい時は草花や虫で遊び、今ではトカゲや鳥さんを同居人にプレゼントするほどになった。
しかし何年経っても、いつもひどく叱られてしまう。
褒めて欲しくて、ありがとうの気持ちでプレゼントした鳥さんなのに、
いつも「鳥さんを殺してはダメ!」と叱られる。
これだけは私を産んでくれた母猫の教えと違っていた。
棲む世界が違うと、価値観も、考え方も、行動も違うようである。
同居してからもう10年。人間でいうと60代に差し掛かってきた。
そろそろ手持ち時間が少なくなってきているので、
「自分を生きる」ことに、真剣になろうと思う。
じゃ、また!